2017/12/27
XF35mm F1.4 Rレビュー
X-E1と同時購入したXF35mm F1.4 Rを今更レビューしてみたいと思います。
FUJIFILMの標準レンズ
35mm版換算53mmという画角はいわゆる「標準レンズ」と言われており、一眼購入時最初の1本として選ぶ人が多いですよね。最初の1本がハズレだったら、これ以上同じマウントのレンズを増やそうなんて思わないでしょうから、各社標準レンズには力を入れています。それだけに銘レンズが多い画角だったりしますよね。
銀塩時代CONTAX 167MTでPlanar 50mm F1.4を、Rolleiflex6008でPlanar 80mm F2.8を愛用していた自分としては最初はやはり50mmでいきたいと思うわけです。X-E1のキットレンズはXF18-55mmF2.8-4 R LM OISしか用意されておらず、多少割高になってもよしとして、X-E1とXF35mm F1.4 Rをそれぞれ単体で同時購入したのでした。
レンズを眺めてみる
小ぶりなX-E3に合わせるとちょっとレンズが大きく感じますね。F1.4という明るさですから、レンズはそれなりに大きくて重いです。ガラスが詰まってる感じ。レンズ名にRがついてるように絞りリング(R=Ring)を備えています。絞りリングはほどよいクリック感で絞り優先オートがはかどります。距離指標が入っておらず、かつピントリングは無限に回転するので、置きピンを多用するスナップシューターには不便な仕様になっています。
フードを装着。付属のフードは金属製です。角形と丸型の中間のようなフォルムはデザイン上のアクセントにもなり大変気に入っております。付属のフードはXF35mm F1.4 Rのものが今の所一番かっこいいですね。
撮影してみる
カメラは全てX-E1です。
35mm版換算53mmという画角は風景を切り取ることに向いているんじゃないかと感じます。何気ないスナップでも主題を絞り込みやすい画角です。これより広い画角だとどうしても自分のような腕前だと画面が散漫になってしまうんですよね。遠景でも素晴らしい解像感です。
もちろん猫を遠距離で狙える画角では無いです。が、この描写力、たまらないですね。猫のしなやかな毛並みを克明に写し取っています。
F1.4という明るさがあれば室内での撮影でも臆することはありません。日常の1コマを記録するツールとして大活躍します。
感想
レンズが大きい分オートフォーカスは遅いです。X-E3になってスピードはだいぶ向上しましたが、それでもXF23mm F2 WRに比べたら雲泥の差です。ですが、オートフォーカスの遅さだけをとってこのレンズの価値を減点するのはあまりにももったいないです。自分の写真がXF35mm F1.4 Rの魅力を正確に伝えられているか自信がありませんが、それでもこのレンズの実力の一端は感じてもらえたのではないでしょうか。
- 画質の均一さ
- ボケの美しさ
- 解像感
この3点がオートフォーカスの遅さを補ってあまりある価値を生んでいると思います。
Xシリーズのカメラを初めて購入する人に自信を持っておすすめしたいレンズと断言します。