カメラのお話(デジタル編)

2016/5/30

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カメラのお話(デジタル編)

10年代に入ってしまったし、そろそろデジタルに以降しないと・・・。と、意味もなく焦っていた2011年当時。
所有欲を満たしてくれて、写りも良くて、妥当な価格。この3つの条件を満たすカメラはどれなのか、自分の中で結論が出せず悶々とする日々。
そんな中、デジタルに完全移行するまでの繋ぎしてとりあえずデジカメ買おうかなーと思い立ちふらりと我らが聖地フジヤカメラに赴きます。
そこで手にしたのはじゃじゃ馬で有名なあのSIGMA DP1だったのです。

SIGMA DP1の衝撃

ここで少しばかり回想を。

今でこそコンデジサイズのボディにAPS-C以上のセンサーを搭載することも珍しくありませんが、2008年当時SIGMA DP1のコンセプトは一大センセーショナルだったんですよ。NikonやCanonに先駆けてまさかSIGMAがやってくれるとは・・・。しかもイメージセンサーはSDシリーズで定評のあったFoveonだってんだからこりゃ興奮しないほうが無理ってもんです。

DP1発表当時いたく感銘を受けたわたくしですが、残念ながら購入するには至りませんでした。

  • 約10万円という価格
  • 35mm換算28mm F4というレンズ
  • 高感度に弱い

これが当時購入を見送った理由です。これまで35mm版で50mm、66版で80mmといういわゆる標準レンズを使っていたので、28mmの固定レンズにはいまいち食指が動かなかったんですよね。購入は見送ったものの、Foeveonセンサーの写りが気になってしまって、レビューやブログをよく見ていましたっけ。

ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ

DP1はその後マイナーバージョンアップを重ね、DP1s、DP1xと代を重ねていきます。2011年当時DP1xが発売されていたこともあり、初代DP1の中古価格が大分落ちていました。DP1のABランクがフジヤカメラで15,000円。当時興味があったカメラがこの値段か!ちょっとお遊びで買ってみるか!そんな軽い気持ちで購入します。

そして数日使用した後「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」と金田の声が聞こえた気がしました。

高感度に弱いとは事前に知っていたものの、ここまでとは・・・。ISO100より感度を上げると途端にノイズが増えてきます。これはあれです。完全にポジフィルム使用時の感覚です。しかもセンサーが高感度に弱いことに加えレンズがF4という暗さ。手持ちで撮影するなら晴天の屋外しかありません。ローパスレスのFoeveonセンサーは評判通りの解像度の高いシャープな写り。これは本当に感動しました。しかしカメラとしてはあまりにも一点豪華主義というか、とにかく汎用性に欠けています。このカメラをメイン機とするのはちょっと厳しいという結論に至りました。

DP1で撮影した写真を発掘したので何枚か貼っておきます。

SDIM0788

SDIM0803

SDIM0877

SDIM0911

SDIM0933

大本命現る

実はDP-1購入前からフォトヨドバシ "RANGEFINDER"に掲載されたX100の記事を読み、その写りのよさとカメラ然としたX100のスタイリングに完全にやられてしまい、買おうかどうか真剣に悩んでいました。しかしそれなりの金額を出してレンズ固定式のカメラを購入する勇気もなく泣く泣く見送っていたのでした。そんな折FUJIFILM XシリーズのフラッグシップとしてX-Pro1が発売されます。往年のレンジファインダー機を彷彿とさせるボディにOVFとEVFのハイブリッドファインダー搭載。そしてレンズは単焦点を中心としたラインナップ。X-Pro1はカメラ好き、写真好きのハートにグサグサ刺さりまくるカメラでした。

「今度こそ絶対に買おう。」と決心がついたものの、少し価格がこなれてから買うかーなんて思っていたら、X-Pro1からOVFをオミットしたX-E1が発表されます。X-Pro1の実に雄々しい外観も最高なんですが、X-E1のすっきりとしてカジュアルな装いもなかなかいいじゃないですか。しかもOVFがない分価格も安いときてる。

  • ライブプレビューができる
  • パララクスが発生しない
  • 視野率100%

これがミラーレスの利点かなと個人的には思っていたので、むしろOVFがあっても使用しないと判断し、X-Pro1ではなくX-E1を購入することに決めます。
X-E1はエントリーモデルという位置付けだったためか、レンズキットはXF18-55mmF2.8-4 R LM OISとのセットしかありませんでした。Xシリーズを使うなら単焦点でしょ!と考えていたのでレンズキットはやめてボディとXF35mmF1.4 Rをそれぞれ単体で購入しました。ネット最安値と同程度まで下げてもらって、ボディとレンズ合わせて10万程度で収まりました。

さらばDP1、ようこそX-E1

DP1で最後に撮影したX-E1です。DP1はフジヤカメラに売却しました。

SDIM1501

DP1は手放すことになりましたが、またいつかDPシリーズを使ってみたいと思っています。
だってこのX-E1、とてもよく写っていると思いませんか?

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