とんちんかんマンデー2016サマー

2016/7/6

Music

とんちんかんマンデー2016サマー

とんちんかんマンデー2016サマー行ってまいりました!ジメジメとした梅雨、しかも月曜日。そんな憂鬱な気分をカラッと爽快にしてくれるナイスなイベントでした。

「ニーハイ」の破壊力を再認識

秋葉原の喧騒はノーサンキューだったので、岩本町からクラブグッドマンに向かいます。案の定人も少なくすんなり目的地に到着。そして19時ちょい過ぎに来来来チームの演奏が始まりました。

「東洋一」 、「よかトピア」と『東洋一』からの選曲でスタート。その後は「ぴんなっぷす」と「幽霊部員」という次のアルバムに収録されるであろう新曲が続きました。「幽霊部員」は来来来チームの持ち味である中華風味が存分に発揮された痛快なポップチューンになってまして、次回作のリード曲になるんじゃなかろうかと思います。個人的にはらんま1/2のOP「じゃじゃ馬にさせないで」を思い出しましたよ。余談ですが、「じゃじゃ馬にさせないで」の作曲って元シュガーベイブの村松邦男なんですねー。そして編曲が初代ムーンライダーズのギタリスト椎名和夫という豪華な布陣。
そのまま1stデモの頃からおなじみの「超能力」と「ニーハイ」と続き前半終了な感じ。ここまで挨拶以外のMC無し。一気に畳みかけるかのような勢いに圧倒されました。特に「ニーハイ」は完成度がすこぶる高くて、「来来来チームはライブバンドだなあ・・・。」としみじみ感動したのでした。

まさかの耳鼻咽喉科!

ボーカルの山下泰平がカーネーション好きなのは過去のTwitterでの発言などから知っていたものの、まさか耳鼻咽喉科から影響を受けていたとはすんごいびっくりしました。自分もカーネーション大好きですけど、実は耳鼻咽喉科ってアルバム買ってなかったんですよね。ロック画報 第24号に付属していたサンプラーに収録されている「月世界紳士」とYoutubeにアップされている2009.9.4 新宿ロフトプラスワンでのイベント時の動画ぐらいしか視聴したことがなかったのです。「耳鼻咽喉科をロールモデルにしていた頃に作った曲です」という紹介と共に演奏されたのは「桃色化粧惑星」でした。そう言われて聞いてみると確かに「月世界紳士」っぽくもあるのかなと。そんなことより、来来来チームのねじれたポップ感覚に耳鼻咽喉科やカーネーションが影響を与えたことを知り、20年カーネーションを聴き続けてきた身としてはとても感慨深い思いでした。

来来来チーム流ソウルミュージック

最後は初めてライブで演奏するという「タイニーバブルス」。まさか来来来チームがブラックミュージックにこんなにも接近するとは想像していなかったので、完全に虚を突かれましたよ。2015年はceroや入江陽などがネオソウルな名盤をリリースしたこともあって、ブラックミュージックを取り込む姿勢が東京インディーズシーンのトレンドになりました。そんな昨今のシーンに対する来来来チームなりの回答でしょうか。結果、来来来チームの音楽性にさらに深みが増したように思います。これは新作が楽しみでしょうがないですね。

密度の濃い実にすばらしい演奏でした!

来来来チームセットリスト

  1. 東洋一 
  2. よかトピア
  3. ぴんなっぷす
  4. 幽霊部員
  5. 超能力
  6. ニーハイ
  7. 江ノ島(H Mountainsカバー)
  8. 天国
  9. 桃色化粧惑星
  10. タイニーバブルス

2年ぶりのカーネーション

転換時に3列目くらいに移動。こんなに間近でカーネーションを観るの久しぶりかも。いつも後ろの方でまったりと観ているので。ちなみに、カーネーションを観るのは2年ぶり。「タンジェリンとハイウェイ '14」以来。

いつものフランク・シナトラ「Strangers in the Night」を出囃子にカーネーション登場。サポートはドラムにキンモクセイの張替智広、キーボードにカメラ=万年筆の佐藤優介というおなじみの布陣。
『LOVE SCULPTURE』収録「LEMON CREME」を1曲目に持ってきて場を盛り上げたところで、2曲目からは7/13日発売のニューアルバム『Multimodal Sentiment』からの選曲が続きます。

何度目かのニューウェーブ

「下を向いてますけど、彼はシューゲーザーなんで、心配しないでください」とメンバー紹介時に直枝さんに紹介されていた佐藤優介が全編にわたって素晴らしい演奏をしていたと思います。カーネーション何度目かのニューウェーブ期にドンピシャな逸材だなあと改めて感じました。
キーボードがオケの主役ではないのだけれど、随所で印象に残るフレーズを差し込んでくるセンスはムーンライダーズの岡田徹を連想しちゃいます。岡田徹と佐藤優介はya-to-iで共演してましたね。またya-to-i活動してくれないかな!

前作『SWEET ROMANCE』のリード曲「I LOVE YOU」はこの日一番の盛り上がりだったんじゃないでしょうか。ゲスト参加H Mountains 畠山健嗣のギターもノリノリで、今まで聴いた「I LOVE YOU」の中でも一番の疾走感でした。ほんとかっこよかった!『天国と地獄』期にこの曲がボツになってたなんて未だに信じられないですよね。きっとまだまだ最高なボツ曲(なんか矛盾してるな)が眠ってるんでしょうねー。

とにかく『Multimodal Sentiment』が楽しみだ

最後は「REAL MAN」と「Edo River」で締め。「REAL MAN」を聴きながらぼんやりと高校2年時「REAL MAN」を買うために学校サボって今は亡きタワレコ新潟に行ったことを思い出してました。友達の分も含め2枚買ったのに特典のソノシート1枚しかくれなかったんですよ。発売日の開店直後に行ったのに。コロムビア時代の曲を聴くと思春期の冴えない思い出ばかりがプレイバックされちゃいますね。。

ということで50分ちょっとのカーネーション演奏終了。とにかく早く新譜聴きたいですね!そんなライブでした。12日の会社帰りにフラゲ決めてやろうかな!

カーネーションセットリスト

  1. LEMON CREME
  2. E.B.I.
  3. メテオ定食
  4. まともになりたい
  5. Lost in the Stars
  6. アダムスキー
  7. I LOVE YOU
  8. REAL MAN
  9. Edo River

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